地球にも、まだ。救うべき美しいものがある。
今でこそ、あれやこれやとツイッターやインスタにスクショを貼り付けては
「あれが好きこれも好き!あれもそれも可愛いし格好いい!」
…などと物欲に塗れ煩悩に死す、暁の水平線に勝利と共に赤字も刻んでいるわたしですが、何事にも人生初はありました。
…まぁこの前"初めて自分のお金で手に入れたブランド品は何だったのか"という話題がみんなの黒歴史暴露大会の様相を呈し、酒の肴として結構盛り上がったってだけなんですけど。
懐かしのブランドや流行りを振り返れて楽しかった。
でもみんなもれなく黒歴史だけどね!w
さて、当のわたしは
"ジャン・ポール・ゴルチエのニューローズの二つ折り財布"
が自分で買った初のブランド品です。
もちろん廃盤なので楽天の中古の画像。
調べたら若干プレ値ついてるっぽくて笑う。
元値もうちょっと安かったはず。
ちなみに当時の事は今でもばっちり覚えてます。
お年玉(一万円札)を握りしめ、バスで片道30分かけて地元のそごうに買いに行きました。一人で。
塾の合間にそごうで物色して目星をつけていたお財布だったので、買うときはそりゃもう緊張しましたし、
「明らかな子供が一万円札なんて出して怪しまれたりしないかなぁ」
なんて可愛らしい心配をしていました。
※昔のわたしは思慮深くていじらしかった。
しかし、何故わたしはもっと12歳女子らしい可愛い財布を買わなかったのか。
背伸びするにも普通もっと通過点あるじゃん?Pinky&Dianneとか、ツモリチサトとか。
これから中学校にあがろうという女子がなんでゴルチエなの。
中二病にかかるの早すぎでしょ、ゴルチエなんてどこで覚えたんだ、とセルフ突っ込みをかましまくったのですが、よくよく思い出してみたら発端はわたしの大好きな映画でした。
フィフス・エレメント!!だ!!
好きな映画と聞かれるといつでも一番に答えるのはフィフス・エレメントです。
めちゃくちゃ好き…。
色々話すとミラだの愛だのなんだのとウザ長くなるので割愛します。
…で、なんでゴルチエかと言うと。
フィフス・エレメントの衣装デザインが、ジャン・ポール・ゴルチエ。
ここで幼いわたしはゴルチエの名前を覚えた訳ですね。
そして後にゴルチエのお財布を買ったと。
言うて普通映画の衣装デザインなんて調べないし覚えないよ!…と思われるかもしれない…。
当時はインターネットなんて我が田舎にはろくに普及もしてませんでしたし。
そこはファッションが好きなうちの母親のファインプレーです。
よそのお家の事はわからないけど、うちはうち、よそはよそ。
そんなこんなでフィフス・エレメントにド嵌まりし、
「フィフス・エレメントに出てくるみたいなキュートでセクシーなお洋服が着たい!」
などとキャッキャしていた夢多き幼少のわたしは母親に
「あのね!あなたゴルチエなんて着られるわけないでしょ!」(今思えば色々な意味で。)
…と窘められ、
「ゴルチエって何?」
…と"あの服はジャン・ポール・ゴルチエという人が作ったもの"だと知る事になったのでした。
※ここから参考画像
うーん、今みても可愛い。
リールーももちろんだけど、わたしはスチュワーデスのお姉さんになりたかった。
あとゲイリーオールドマンの衣装も好き。
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そのため、後々に地元のそごうのお財布売り場でゴルチエを見つけた時はめちゃくちゃ感動しました。
自分が選ばれしわかり手になったと思った。
完全に拗らせオタクの"俺はわかってる"思考パターン。
※昔からちょろくておつむが弱いのがわたしです。
なお、お財布は買ってすぐ両親にバレて(当たり前)、かなり怒られました。
そりゃ自分のお年玉からとはいえ小学生が勝手に一万円持ち出して買い物したら怒るよね。
ごめんなさい。